成分

女王蜂専用の食べ物

女王バチだけが食べることを許されているローヤルゼリーは、女王バチの身体を大きく成長させ、かつたくさんの卵を出産できるよう健康を維持するはたらきがあります。
しかしながら、生まれたてのハチの幼虫は皆最初にローヤルゼリーを口にしており、そこから唯一「分化」が起きた者だけが女王としてローヤルゼリーを引き続き与えられるようになります。
分化できなかった普通のハチの子は、花粉とハチミツを混ぜたものをローヤルゼリーの代わりに与えられて育ちます。

ハチの世界は一つの巣の中で明確に役割が分かれており、女王はひたすら健康体のままで産卵を続けることが役目です。
ほかの働きバチは、体力を限界まで使って息絶えるまで、ローヤルゼリーをはじめとする食糧の確保と貯蔵、さらに幼虫の育成、巣の掃除などあらゆる仕事をこなします。
人間に置き換えてみると、「ローヤルゼリーが健康維持に不可欠なら働きバチにこそ必要ではないか?」と考えてしまいそうですが、ローヤルゼリーは一度ハチの体内に入った花粉が再構成されて生成されるため、想像以上に時間と手間がかかる貴重な食料です。

ローヤルゼリーは栄養価の高い食品ですが、それを働きバチが食べたとしても女王のように身体が大きく、強くなるわけではありません。
また、ローヤルゼリーはハチにとって生殖能力の向上を意味するものでもあります。
そのため生殖にかかわらない働きバチは口にする必要がなく、既存の花粉やハチミツで十分なのです。

女王バチの寿命は働きバチの20倍から40倍とも言われ、数ヶ月で死にたえるところを2年~8年も生き続けます。
その間女王はハチミツでも花粉でもなく、ローヤルゼリーのみを食べて産卵に励みます。
このように、女王とそれ以外のハチでは生活スタイルや寿命はもちろん、口にするものも異なることが分かります。
逆に言えばローヤルゼリーは女王のみに許された栄養源であり、今後さらなる研究が進むと考えられます。

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